カテゴリ:書評 歴史( 291 )   

誰が第二次大戦を起こしたのか  フーバー大統領」「裏切られた自由」を読み解く   

2019年 01月 30日

誰が第二次大戦を起こしたのか  フーバー大統領」「裏切られた自由」を読み解く/渡辺惣樹/草思社/2017



フーバーの「裏切られた自由」から歴史上重要な箇所について、アメリカ史の在野の専門家渡辺惣樹が、分析、解説した好著。

カイロ会談、ヤルタ会談について書かれた箇所は一読すべき価値と、後に続く、歴史研究者に対し手がかりを残している。
今後、引用機会が増えそうな歴史書であるという点において、史料価値があると思う。


by seikouudokunohito | 2019-01-30 11:25 | 書評 歴史 | Comments(0)

第二次世界大戦アメリカの敗北 米国を操ったソビエトスパイ   

2019年 01月 10日

第二次世界大戦アメリカの敗北 米国を操ったソビエトスパイ/渡辺惣樹/文春新書/2018

アメリカで発掘した資料の翻訳が主だが、フランクリン・ルーズベルト大統領が、イギリスの覇権を奪取しアメリカが覇権国となる目的で、イギリスとドイツを戦争で疲弊させる目的で第二次世界大戦が考案されたのではないか、とする中西輝政の仮説が紹介されている。
だとすると、満州事変、上海事変、日華事変なども日本と中国を戦争させ疲弊させる目的だった可能性がある。真珠湾攻撃は、アメリカが参戦、日本に原爆投下する目的であったのかもしれない。

戦争は起きるべくして起きたというよりは、デザインされた結果実施に至ったと考えるべきなのかもしれない。


by seikouudokunohito | 2019-01-10 11:31 | 書評 歴史 | Comments(0)

ヘンリー・フォードの警告 国際ユダヤ人   

2018年 11月 06日

ヘンリー・フォードの警告 国際ユダヤ人/ヘンリー・フォード/島講一訳/徳間書店/1993

1927年に出版された「世界猶太人網」の現代訳。ヒトラーのスポンサーについての記述もある。
陰謀論的本として、この本以上に衝撃的な本はあまりない。
国会図書館のデジタルライブラリにても、無料で閲覧できる。


by seikouudokunohito | 2018-11-06 10:13 | 書評 歴史 | Comments(0)

戦国日本と大航海時代  秀吉・家康・政宗の外交戦略   

2018年 10月 01日

戦国日本と大航海時代  秀吉・家康・政宗の外交戦略/平川新/中公新書/2018


キリスト教宣教師と深く係わることを通じて、キリスト教禁教の一連の流れの中で、厖大な翻訳資料などから、長年謎とされてきた、秀吉による朝鮮出兵目的が当時の世界の強国スペイン・ポルトガルに対する対抗措置だったとの結論を導きだしている。

当時の日本が、強国だったスペインとポルトガルの人から見ても、軍事的に見劣りがしないということが、秀吉の呼称などから判断できるという指摘は斬新である。

また、当時の日本が禁教措置を執ったことを正当化するだけの見解を、歴史資料を読み解きつつ、導き出している。

歴史論文並の精度で歴史書としてまとめた、極めて有用な歴史書であり、歴史教科書は、この本を研究業績として認めるべきではないか。


by seikouudokunohito | 2018-10-01 17:50 | 書評 歴史 | Comments(0)

検証 検察庁の近現代史   

2018年 06月 12日

検証 検察庁の近現代史/倉山満/光文社新書/2018

日本の権力機構の一翼を担うと思われる、財務省の近現代史に続く力作。
検察庁の歴史をテーマとした本。この手の本が少ないため、アマゾンの書評に書いてあることも非常に参考になる。


内容紹介


注目の憲政史家が問う、「精密司法」の正義と矛盾。
代表作『検証 財務省の近現代史』以来、6年ぶりの超大作。

◎ 内容紹介
「精密司法」と呼ばれる日本の検察。
事件の起訴を行った場合、ほぼ100%の確率で有罪となる。
極端に言えば、警察が逮捕した犯罪者を、
不起訴にして無罪放免にできるほどの力を持っているのが検察庁である。
では、その検察とは、いったいどんな組織なのか。
本書では、近代司法制度がスタートした明治時代から、
熾烈な派閥抗争、政治との駆け引きに明け暮れる昭和の時代、
そして多くの不祥事で揺れる現在までの検察庁の軌跡を概観。
はたして、日本の検察に正義はあるか。
そこに日本の良心はあるか。
注目の憲政史家が、
一つの官庁の歴史を通して日本の近現代史を描く渾身の一冊。

◎ 目次
はじめに 裁かれるのは誰か
【序 章】巨大権力
【第1章】司法省
【第2章】平沼麒一郎
【第3章】「憲政の常道」から敗戦へ
【第4章】占領期
【第5章】指揮権発動と〝眠る〟検察
【第6章】黒い霧事件と田中金脈政変
【第7章】ロッキード事件
【第8章】リクルート、竹下登、大蔵省解体
【終 章】有罪率九九・九%、検察の正義とは?
おわりに 矛盾の存在



by seikouudokunohito | 2018-06-12 04:17 | 書評 歴史 | Comments(0)

日本1952 ペリー遠征計画の基礎資料   

2018年 05月 03日

日本1952 ペリー遠征計画の基礎資料/チャールズ・マックファーレン/渡辺惣樹/草思社/2010


かつて日本を訪問したキリスト宣教師などの情報を中心、日本に関する情報が各分野について、体系的に揃えられた、日本開国を実現する目的で編纂された工作資料。

著者が、どういう人脈、手段、方法でこれらの情報を入手したのか?を検証すると、当時の世界の支配者たちの素性を解明する手がかりをつかめるような気がする。海賊のスポンサーもキリスト宣教師のスポンサーも実は同じかもしれない、ということなのである。


by seikouudokunohito | 2018-05-03 09:18 | 書評 歴史 | Comments(0)

コミンテルンの謀略と日本の敗戦   

2018年 04月 05日

コミンテルンの謀略と日本の敗戦/江崎道朗/PHP新書/2017

新書として刊行された歴史書であるが、大東亜戦争をロシア革命、コミンテルンと関連づけて分析したもの。
植民地解放が、第3回コミンテルンを源とする戦争スローガンであること、植民地解放を戦争目的にした場合は、いつまで経っても戦争が終わるどころか、日本においては敗戦革命のリスクが高まることを意味する。
大東亜戦争を植民地解放と関連づけた歴史観で検証する際は、レーニンの言動と関連づけて、戦争主導した政治思想を分析する必要があるように思う。
陸海軍軍人の中に、かなりの共産主義者がいたという前提で検証しなくては、大東亜戦争の全貌は見えてこないということである。


by seikouudokunohito | 2018-04-05 12:33 | 書評 歴史 | Comments(0)

徳富蘇峰 終戦後日記ー「頑蘇夢物語」   

2018年 04月 03日

徳富蘇峰 終戦後日記ー「頑蘇夢物語」/講談社/2007

終戦直後の世相について、言論人の大家、徳富蘇峰が日記形式でまとまたもの。
マスコミ、軽薄に迎合する日本人への手厳しい批判が多い。昭和天皇がそういう雰囲気を率先したという指摘は強烈である。

森友報道に関して、本質的に同和利権絡みの可能性があるのに、これを黙殺し、政権批判に特化するマスコミの体質は、マッカーサー占領時代と変わりがないことを気づかせてくれる。
あまり参照されることがない本であるが、徳富蘇峰のものの見方は、もっと注目されるべきだろう。


by seikouudokunohito | 2018-04-03 10:33 | 書評 歴史 | Comments(0)

龍馬を守った新撰組  禁断の幕末維新史   

2018年 02月 03日

龍馬を守った新撰組 禁断の幕末維新史/加治將一/水王舎/2017

幕末維新に係わる、教科書的定説を根底から覆す問題策。
御用学者は否定するが、著者は、それなりの根拠を示している。
あと100年も経てば、この本に書いてあることの半分くらいは定説になっているかもしれないという印象を以て読み終えた。
御用学者は、政権維持、明治新政府維持のための学者であることは言うまでもない。


by seikouudokunohito | 2018-02-03 10:16 | 書評 歴史 | Comments(0)

渡部昇一の古事記   

2017年 11月 26日

渡部昇一の古事記/渡部昇一/ワック/2012


古事記を独学で理解しにくい人向けに、古事記に係わる周辺事項について渡部昇一ならではの知見と解説が読める本。
それまで口頭で伝えられ、文章化された先祖の遺言みたいな位置づけという説で、神話の世界をより身近な存在と受け止める人はたくさんいるに違いない。古事記の副読本として一度は読んでみるべきだろう。


by seikouudokunohito | 2017-11-26 20:58 | 書評 歴史 | Comments(0)