カテゴリ:書評 政治( 61 )   

正義の正体   

2018年 07月 27日

正義の正体/田中森一、佐藤優/集英社/2008

異色の検察官、異色の外交官、共に拘置所経験者ということで、飾らず、気張らず、本音で対談した本。佐藤優のかしこまった書きぶりは好きではないが、この本なら読める。
佐藤優は、小渕恵一が外務大臣時代にキャリアに引き上げてくれたエピソードの紹介もあった。あの小渕さんが認める人なら、佐藤優は大丈夫そうな気はするが、一方で、佐藤優は鳩山由紀夫首相就任後に持ちあげている。
世の中、奇麗ごとだけでは済まないことが多いとすれば、この二人の対談は、何かの時の参考にはなるだろう。


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by seikouudokunohito | 2018-07-27 14:36 | 書評 政治 | Comments(0)

公明党・創価学会の真実   

2018年 07月 03日

公明党・創価学会の真実/平野貞夫/講談社/2005

衆議院事務局33年、参議院議員12年間の経験者が語る、公明党裏面史。
公明党の弱点は、政教分離の不一致の外に、票の取りまとめに係わる選挙違反、暴力団との関係が取りざたされることにある。
公明党密会ビデオは自民党の野中広務により、新進党の切り崩しだけでなく、自公政権成立の原動力となったとある。野中広務は、「叩きに叩いたら、向こうからすり寄ってきたんや」と述べたそうだ。


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by seikouudokunohito | 2018-07-03 10:27 | 書評 政治 | Comments(0)

反転 闇社会の守護神と呼ばれて    

2018年 07月 01日

反転 闇社会の守護神と呼ばれて/元特捜検事・弁護士 田中森一/幻冬舎/2007

なかなか正体がはっきりしない、検察組織のものの考え方、行動パターンなど、急所を押えて書いたというよりは、暴露した本。
政界と闇社会との関係がわかる、滅多にお目にかかれない本。
検察組織だけでなく財務省との係わり、中曽根元首相が刑事事件の裏で画策した経緯などを総合すると、日本の支配者は、名目的には中曽根元首相?ではないかと推測可能な気がする。
著者は、闇社会と係わり、知り過ぎ、かつ暴露し過ぎたために、逮捕されたとも言えそうだ。


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by seikouudokunohito | 2018-07-01 12:44 | 書評 政治 | Comments(0)

こんな日本に誰がした ー日本の危機と希望ー   

2018年 02月 08日

こんな日本に誰がした ー日本の危機と希望ー/堺屋太一、渡部昇一、岡崎久彦、松田尚士/扶養社/2006

4人の言論人の講演録。
堺屋太一は経済、渡部昇一は歴史、岡崎久彦は国際情勢、松田尚士は時局について語っている。
出版後、10年経過しているが、こういう見方があるのかと思われる箇所がある。
この本の価値は、分かる人には分かるはずだ。


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by seikouudokunohito | 2018-02-08 15:34 | 書評 政治 | Comments(0)

コールダー・ウオー  ドル覇権を崩壊させるプーチンの資源戦争   

2018年 01月 15日

コールダー・ウオー  ドル覇権を崩壊させるプーチンの資源戦争/マリン・カツサ著/渡辺惣樹訳/草思社/2015

久々に見つけた快著、怪書と言うべき本。

著者の着眼点には脱帽する。

宮崎正弘は、この本の価値に気づいている。発刊当時の書評を読んでおきたい。


http://melma.com/backnumber_45206_6210257/

宮崎正弘の国際ニュース・早読み(北京の中央警備にも異変か?)
2015/05/21
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)5月21日(木曜日)
   通算第4546号 
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 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆ 
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 静かに確実にロシアがドル基軸体制を揺らし始めた
  「ペトロダラー」というサウジをビルトインしてきたドル基軸体制の弱体化

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マリン・カツサ著、渡辺惣樹訳『コールダー・ウォー』(草思社)
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 国際政治学上、この書物は画期的意味を持つばかりか、近年最大の問題作と言える。
 従来の地政学、宇宙時代の地政学を越えて、中国の野望である「超限戦」がとかれ、ハッカー戦争が語られた。
 いまも軍事地政学の考え方の主流は、これらの思想が基本にある。
しかし、本書は、石油経済学の視点から通貨戦争を読み解く、従来的発想の延長線上にあると雖も、これをプーチンの世界戦略にひっかけての革新的な問題提議である。
 つまりプーチンは「十五年にわたって次なる冷戦の戦い方を研究してきた(中略)。闘いの武器は軍事力ではない。世界のエネルギー供給をコントロールする力、それがプーチンの新型兵器」だという。
 なるほど意表を突く視点であり、全米でベストセラー入りしている事態も頷ける。
 表向き、中国の軍事的脅威は可視的であり、南シナ海で現実に中国は他国の領海にある岩礁を侵略している。その軍拡テンポは凄まじく、しかも傲然とアジアの覇権を言いつのり、人民元がドルに代替するなどとえらそうである。
ロシアの資源戦略上のゲーム・チェンジという現実は、たとえ数字、貿易統計上は可視的であっても、プーチンが公言することがないため、ロシアの意図する新しい戦略は判然としなかった。
ところがプーチンの『実績』をみると、既に世界石油の15%がロシアから船積みされ、ルーブル決済の貿易相手国が増えているという事実。つまり著者が説くように、「新冷戦」の最中であり、いずれペトロダラーというドル基軸体制を終焉させるばかりか、米国支配の世界システムが崩壊すると予測するのである。

「ペトロダラー」というサウジアラビアを体制内にしっかりとビルトインしてきたドル基軸体制が弱体化しつつある。
この「ペトロダラーというドル基軸体制」を発明したのはニクソンだった。
1971年にドルの金兌換体制を終わらせ、以後、ニクソンはサウジアラビアに肩入れして、こう囁いた。
「サウジを防衛し、サウジをまもるためにはどんな兵器でも売却する」うえ、サウジ王室を未来永劫、保護する。その見返りは「石油販売はすべてドル建てにすること、そしてもう一つは、貿易黒字部分で米国財務省証券を購入する」。
これが米国の「最高のメカニズムの完成であった」。
世界は「石油購入のためにはドルを貯めなくてはならなかった。世界的な需要が高まるドルを連邦準備銀行は殆どゼロコストで発行することが出来た」(79p)。
しかし時代は変わった。というより米国は自らの愚策を重ねることによって、自らを弱体化させてしまったのだ。
いまやロシアの石油埋蔵は世界一であり、ガス、レアメタル、ウランなどにも恵まれ、ガス輸出の顧客をパイプラインを敷設して次々と拡大してきた。日本のガス輸入の10%はロシアからである。
ロシア原油生産はいまでは日産1200万バーレル。「世界の石油消費量は日に8500万バーレルであり、うち5500万バーレルは国際間取引によって調達されている」。ロシアから輸出される石油は世界の取引の、じつに15%である。
他方、イラン、イラク、サウジアラビアの石油生産は世界の20%を占める。

▼中東の混乱はロシアにとって有利な状況になるカード

中東が混乱を極めることはロシアにとって有益である。制裁を受けるイランは闇で石油を処分しているが、買い手はロシアと中国である。GPsの観測を逃れてイランから積み出されるタンカーは、表向き「行く先不明」と発表されている。
サウジは増産を続行し、原油代金を劇的に下げるエンジン役をいまも実行しているが、困窮しているのは表面的にロシアに見えて、じつは米国のシェールガス開発をつぶすことにある。
だからプーチンはロシアの苦境を二年間と踏んでいるのだ。
なぜならサウジは米国の中東政策に立腹し、とくにシリア攻撃とイスラエル政策に大きな不満を抱く他方、バーレンの危機にサウジは一国で対応したが、米国はなにもしなかった。そればかりか、チュニジア、リビア、エジプトで「アラブの春」に味方した。サウジの米国不信は確定的となった。
そしてプーチンはある時点からイスラエルへ急接近を開始した。
オバマがイスラエルを敵視し始める前のことである。
それは2000年にイスラエル沖合に巨大なガス田が発見され、またイスラエル国内に膨大なシェールガス埋蔵が確認された時点と合致する。ロシアはガス田開発に協力し、イスラエルでのガス商業生産は2004年に開始された。そして送油施設に巨費を投じているが、この施設防衛にイスラエルは米国を当てにせず、かわりにロシア海軍に依拠する。

中東のパワーバランスは劇的に替わり、グレートゲームの基本律が音もなく変調し、とどのつまり、石油決済のドル機軸体制は根底が脅かされる状況になったのである。
あまつさえ米国のイラン制裁は、かえってドル基軸体制を弱体化させたと著者は分析する。
つまりインドはイランに送金できないから現物の金で原油代金を支払い、中国は武器と消費財で支払い、ロシアとはバーター取引を実行し、じつは韓国も密かにウォンで支払っている形跡がある。トルコは第三国経由で金塊をテヘランを届けた。まさにドル機軸が脅かされ、サウジアラビアが、そのうちドル機軸から脱出する試みをはじめるだろう、と著者は不気味な予測をするのである。
ロシアに接近するイスラエル、サウジアラビア、そしてイラン。人民元決済を拡大する中国はこの動きに便乗し、通貨スワップ、人民元決済の拡大と世界有数の市場での人民元取引を増加させている。
 こうした現実の大変化に日本はじつにのほほんとしているようだ。
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by seikouudokunohito | 2018-01-15 14:34 | 書評 政治 | Comments(0)

アメリカ大統領を操る黒幕 トランプ失脚の条件   

2018年 01月 06日

アメリカ大統領を操る黒幕 トランプ失脚の条件/馬淵睦夫/小学館新書/2017

過去数年間、アメリカ政界で起きたことを中心に、外交官の経験、得た情報などから事の次第を連続した事象として、きちんと説明した珍しい本。
本来は、この種の情報分析は、各紙の海外特派員が行うべき性格のものであるが、彼らは、ユダヤ人に支配されユダヤ人の言いなりでり、フェイクニュースの発信源と化した。
マスコミが配信する海外情報に納得いかない方、本書が参考になるだろう。


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by seikouudokunohito | 2018-01-06 13:07 | 書評 政治 | Comments(0)

絵解き ルソーの哲学 社会を毒する呪詛の思想   

2017年 12月 11日

絵解き ルソーの哲学 社会を毒する呪詛の思想/デイブ・ロビンソン、オスカー・ザラット/渡部昇一監訳/PHP研究所/2002
タイトルにあるように、漫画チックな素材を用いて、ルソー哲学の根本的欠陥を解説した珍しい本。
高校の倫理・哲学で学んだ、ルソーが保守政治思想の視点で眺めると、とんでもない思想であることを知らされる。
巻末に中川八洋の解説が読める。
歯切れ良い解説は、教科書の副読本に掲載すべきものである。
それくらい、教科書執筆者たちは、保守政治思想を知らないで執筆しているということなのである。


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by seikouudokunohito | 2017-12-11 19:41 | 書評 政治 | Comments(0)

行動学入門   

2017年 10月 04日

行動学入門/三島由紀夫/文春文庫/1974


行動学入門、おわりの美学、革命哲学としての陽明学の三編からなるエッセイ集。
何年経っても言論人たちの変わり映えしない文章を読むよりは、三島由紀夫の文章の方が歯ごたえがあると感じる方に、おすすめしたい一冊。


I行動学入門「行動とは何か」「軍事行動」「行動の心理」「行動の美」「行動と集団」「行動の終結」など。
IIおわりの美学「結婚のおわり」「電話のおわり」「童貞のおわり」「美貌のおわり」「喧嘩のおわり」「正気のおわり」「見合いのおわり」「仕事のおわり」「嫉妬のおわり」「世界のおわり」など。
III革命哲学としての陽明学


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by seikouudokunohito | 2017-10-04 08:00 | 書評 政治 | Comments(0)

世界戦争を仕掛ける市場の正体 グローバリズムを操る裏シナリオを読む   

2017年 05月 06日

世界戦争を仕掛ける市場の正体 グローバリズムを操る裏シナリオを読む/宮崎正弘、馬淵睦夫/ビジネス社/2016

宮崎正弘、馬淵睦夫による対談形式の本。
内容的に、馬淵が7割、宮崎が3割ほどの分担、テーマによっては、馬淵の独演会みたいな感じとなる。
注目すべきことは、ブレジンスキー、ジャック・アタリの政治思想と国際金融資本の意図、ローマ法王の発言は日本のマスコミは総じて無視しているようだが注意深く観察すると、ブレジンスキー、ジャック・アタリの発言を裏付ける内容のものも含まれること、馬淵睦夫は、これら3人の発言から、グローバリゼーションが失敗した場合、世界は第三次世界大戦に向かう、それも国際金融資本がそう向かわせると解釈しうる見解を示している。


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by seikouudokunohito | 2017-05-06 13:03 | 書評 政治 | Comments(0)

国際法で読み解く世界史の真実   

2017年 05月 01日

国際法で読み解く世界史の真実/倉山満/PHP新書/2016

明治維新以降の史実を国際法をベースに一般人にわかりやすく説明した好著。
戊辰戦争の幕府軍、明治新政府の際、幕府軍が国際法を理解していたことで、英仏の介入を阻止したとの指摘は重要である。
また、大東亜戦争開戦に先立ち、ハル・ノートや宣戦布告の国際法上の解釈、インドネシア保障占領の可能性について言及するなど、当時の政府が外交的に無能だったことも書かれている。

国際法は、法学部出身者しか学ぶ機会はなかったが、この本によって独学で学ぶ機会が得られたことは賞賛すべきであろう。


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by seikouudokunohito | 2017-05-01 09:04 | 書評 政治 | Comments(0)