公安警察は誰をマークしているか   

2011年 11月 27日

公安警察は誰をマークしているか/大島真生/新潮新書/2011

基本的知識を得るための入門書。
新聞記事を丹念に読んでいれば、あーなるほどと理解できることばかりである。
左翼組織の退潮とともに守備範囲をさらに広げざるを得ないという組織内部事情と外国スパイの活動状況からどうなんだという部分が欠けている。
まったく余談であるが、かつて社会党の国会議員が、ロシアからの政治資金をもらっていた事実ぐらいはどこかで書くべきだったと思う。
また、この本の140頁にロシアから派遣されたGRUの新任スパイがいまだにゾルゲ(かつてGRU所属)の墓参りを続けいると書かれているが、靖国参拝反対を叫ぶ人たちはこのような事実を知っているのであろうか。かつて、日本の旧社会党の国会議員がソ連から政治資金を受け取っていた事実を知っているのであろうか?たぶん、知らないのであろう。
ゾルゲの墓参りを黙認して、靖国参拝反対は筋が通らないというよりは、実にこっけいだ。

140頁からの引用

スパイと不逮捕特権
太平洋戦争開戦直前の昭和十六(1941)10月に警視庁公安部の前身に当たる警視庁特別高等警察部(特高)に逮捕され、市警となったソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲはGRU所属で、今でもGRUから英雄視されている。ドイツの新聞社の特派員として昭和八年に来日し、朝日新聞記者らと共に日本の対ソ戦争参戦の可能性などに関する機密情報を入手し、ソ連の対独戦を有利にしたからだ。
このため、GRUの人間は大使館員として来日すると、すぐに東京都府中市の多磨霊園にあるゾルゲの墓参りくぉするが、SVRの大使館員は一切しない。
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by seikouudokunohito | 2011-11-27 09:16 | 書評 政治 | Comments(0)

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