カテゴリ:書評 哲学( 27 )   

自衛官のための武士道入門   

2015年 07月 15日

自衛官のための武士道入門/北影雄幸/勉誠出版/2012

自衛官教育用と思われる内容の本である。

構成は、自衛官のための武士道史(武士道の起源、武士道の奔騰、武士道の完成)、自衛官のための武士道心得(武士道の闘魂を学ぶ、武士道美学を検証する、戦闘者のための武士道名語録)からなる。

「武士道美学を検証する」は、自決の美学、刑死の美学、討ち死にの美学、玉砕の美学にて、悠久の時代の武将たちが実践したことを紹介している。

ただ、この本は正直言ってくどい。
自衛官のための、自衛官かくあるべし、という教訓めいた表現、著者の主観の押しつけと繰り返しが多すぎる。
これでは、研修を受けさせる自衛官への押しつけにしかならない。
自衛官とて人間だ。任務もあろうが、武士道の押し付け、押し売りはいいことか、まして著者は、軍人ではないのだ。

それさえなかったら、良い本なのに、惜しいことをしたものだと思う。
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by seikouudokunohito | 2015-07-15 18:42 | 書評 哲学 | Comments(2)

人間の生き方、ものの考え方  学生たちへの特別講義   

2015年 06月 01日

人間の生き方、ものの考え方  学生たちへの特別講義/福田恆存/文藝春秋/2014

福田恆存の講義集から、息子さんである、福田逸氏が編集して出版化したもの。

印象に残った箇所は、

講義1 悪に耐える思想
言葉は主観的なものである
マルキシズムの用語
あらゆる思想は悪をもっている

講義2 「近代化」とは何か
歴史と伝統と文化

などである。

何度も読み返したい箇所が何箇所かある本である。

政治を語りたい人、特に保守政治家を目指す人は読んでおくべき本である。
それだけの内容が書かれている本だということである。
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by seikouudokunohito | 2015-06-01 17:09 | 書評 哲学 | Comments(0)

悪魔の思想 「進歩的文化人」という名の国賊12人   

2015年 04月 28日

悪魔の思想 「進歩的文化人」という名の国賊12人/谷沢永一/クレスト社//

大内兵衛、鶴見俊介、丸山眞男、横田喜三郎、安江良介、久野収、加藤周一、向坂逸郎、竹内好、坂本義和、大江健三郎、大塚久雄の著書、発言等などから、なぜこれら12人が国賊なのか、なぜ読むに値しないのか、具体例を挙げて、説明した、類稀な読書案内本。

下記書評サイトも参考となるだろう。

こんな程度の人間が、大学の教官であったことが、おぞましいとしか言いようがない。


書評 谷沢永一『悪魔の思想―「進歩的文化人」という名の国賊12人』
http://hoshuichiro.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/12-3143.html

読書メモ
http://d.hatena.ne.jp/ohsaruman/20040913
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by seikouudokunohito | 2015-04-28 22:27 | 書評 哲学 | Comments(0)

言霊の宇宙-神と自然   

2014年 05月 26日

言霊の宇宙-神と自然/千田稔/中公新書/2013

古事記時代の神の存在、すなわち神道のルーツについて、著者が選んだ情報を寄せ集めた、いわゆるコピペ本。
従って、古事記入門者には、著者の意図が図りかねる本という評価となる。

ただし、ある程度、古事記やこの時代のことを調査され、周辺知識が備わっている方にとっては有用な本であることは間違いない。
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by seikouudokunohito | 2014-05-26 20:26 | 書評 哲学 | Comments(0)

福田恆存語録 日本への遺言   

2014年 01月 19日

福田恆存語録 日本への遺言/中村保夫、谷田貝常夫編/文藝春秋/1995

評論家、翻訳家、劇作家、演出家というマルチタレントの方による名言を選りすぐった本。

自由、機会均等、権利、正義論、民主主義あたりは核心を突く見方をしている。
普段から、書く習慣があるから、これだけの内容のものを書き溜められたと理解したい。
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by seikouudokunohito | 2014-01-19 16:24 | 書評 哲学 | Comments(0)

国民の道徳    

2013年 06月 08日

国民の道徳/西部邁/産経新聞ニュースサービス/2000

道徳を扱った本であるが、日本の哲学を道徳、文化、伝統と関連づけて解説した本。

少し難しく書きすぎているきらいはあるが、ここぞという箇所でのキーワードの使い方は参考になる。
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by seikouudokunohito | 2013-06-08 12:00 | 書評 哲学 | Comments(0)

大川周明の大アジア主義   

2012年 11月 17日

大川周明の大アジア主義/関岡英之/講談社/2007

大川周明の入門書。
大川周明と大川周明と係わりあった人のエピソードがコンパクトに纏められている。
書いてあることは、そこそこ面白い。
ただ、大川周明を知る人にとっては何の発見もない。
人の注目を集めようという動機から、勉強した結果を纏めて本にしたと書いたら言い過ぎだろうか?

本の装丁が非常に素晴らしいのではあるが、中味がついてきていない感じである。
本を出すなら、新しい発見というかそういう次元のことを書くべきだろうが、大川周明の偉大さを知らない、平和ボケした人は甘ったるいショパンを弾くピアニストと同様、良書と判断するに違いない。

本を出すなら、少なくともオリジナリテイある内容を含めるべきではないかということ、そういう挑戦意欲ないなら、本を出すべきではないと思う。
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by seikouudokunohito | 2012-11-17 05:04 | 書評 哲学 | Comments(0)

孝経   

2011年 11月 13日

タチバナ文庫から出版されている。
親孝行に関する内容の本である。

さて、この孝経、インターネットにていろいろな鑑賞方法を選べる。

原文を読む場合
http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/754437/1

原文、書き下し文を読む場合
http://kanbun.info/keibu/kokyo01.html

現代文を読む場合
http://plaza.rakuten.co.jp/jifuku/6024

私は、原文で読む実力がないため、現代文で読むことにした。
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by seikouudokunohito | 2011-11-13 14:29 | 書評 哲学 | Comments(0)

伝習録   

2011年 10月 31日

伝習録/王陽明

江戸時代初期、明治時代の日本のベストセラーである。
この本の序文に、伝習録は、明治時代にスマイルズの「自助論」、福沢諭吉の「学問のすすめ」が売れたときに、中国版の「自助論」であるとの解説がある。
また、安岡正篤の本には、伝習録の引用が多いことに気づいている人なら、座右の書として持っておくべきだろう。
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by seikouudokunohito | 2011-10-31 17:16 | 書評 哲学 | Comments(0)

活眼活学   

2011年 10月 24日

活眼活学/安岡正篤/PHP研究所/2007

安岡正篤氏の論講集である。
一見簡単に書いてあるようだが、読み進めていくと、その意味することの難しさに直面する。
安岡正篤氏の本はたくさん出版されているが、その中で、この本だけは秀逸であるし、読めば読むほど味わい深く、あたかも安岡正篤氏が目の前に座って語りかけてくるような気がするのだ。
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by seikouudokunohito | 2011-10-24 16:28 | 書評 哲学 | Comments(0)