カテゴリ:書評 日本論・國體( 54 )   

皇室消滅   

2017年 06月 01日

皇室消滅/渡部昇一、中川八洋/ビジネス社/2006

渡部昇一、中川八洋の対談本。中川八洋の説について、渡部昇一がいろいろ尋ね確認するシナリオで書かれている。
渡部昇一が中川八洋に確認を求めながら、対談が進展する様子は、極めて異例である。

中川八洋は、哲学者ルソーを批判する保守の論客として知られる。
よって、中川八洋は論客中の論客、ということになる。


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by seikouudokunohito | 2017-06-01 16:28 | 書評 日本論・國體 | Comments(0)

天皇の祈りはなぜ簡略化されたか  宮中祭祀の危機   

2017年 05月 17日

天皇の祈りはなぜ簡略化されたか  宮中祭祀の危機/斎藤吉久/並木書房/2009


不遜な官僚による皇室祭祀破壊の問題について扱った本であるが、いろいろなことが書いてある。
ネタは豊富なのだが、今一つ雑駁な感じがする。
タイトル、見出し、全体構成含めて組みなおせば、さらに良い本に仕上がった気がする。

たとえば、「天皇の祈りはなぜ簡略化されたか」というタイトルに対し、この本では、天皇による宮中祭祀が如何なるものなのか、まったく書かれていない。
この本は、その点にといて、不正確なのだ。

ただ、視野、視点は悪くない。
著者が論理的に書くことを得意としていない、そういうことではないかと思う。


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by seikouudokunohito | 2017-05-17 09:04 | 書評 日本論・國體 | Comments(0)

日本は天皇の祈りに守られている   

2017年 03月 11日

日本は天皇の祈りに守られている/松浦光修/到知出版社/2013


皇室、神道、古事記・日本書紀の基本中の基本に係わることが、丁寧に書かれている、教科書的な本。
「天皇の本務」について書かれてある箇所については、教科書に載せてもいいくらいの名文である。

また、この本には、GHQ指令による教科書検定がなされたことが書いてある。
かなり仔細な指令である関係で、この指令の下書きを書いたのは、当時、共産主義者だった日本人が作成し、GHQスタッフが鵜呑みにしたのではないかと私はみている。

我々は、GHQが係わった、文化・伝統を破壊した行為について、関心を持つべきだと思う。


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by seikouudokunohito | 2017-03-11 07:50 | 書評 日本論・國體 | Comments(0)

壊される日本 「心」の文明の危機    

2017年 02月 18日

壊される日本 「心」の文明の危機/馬野周二/プレジデント社/1993


私が、うまく書いたとしても、以下の書評には達しないと思うので、転載させていただく。
渡部悌治の「ユダヤは日本に何をしたか」の思想哲学編という位置づけで読めば、世界を陰で操ろうとする勢力についての理解が進むと考える。
隠れた名著と断言してもいいだろう。


日本の危機の本質を的確に捉えた本 投稿者 本が好き 投稿日 2007/12/23
形式: ハードカバー
 昨今、副島隆彦氏の「属国・日本論」、吉川元忠氏の「国富消尽」等、日本の危機に警鐘を鳴らしてくれる本が少しづつ出てきているが1993年の時点で的確に日本に危機に警鐘を鳴らしてくれる本があったとは、科学者の生真面目さで事実を丹念に集めて分析して真実を衝き止めようとする歴史工学の提唱者でもある著者の警鐘の書。
 バブルの発生と崩壊が、性急な自由化によって起きる歪を利用して中小の金融機関を潰し略奪するための人為的操作との指摘は的確といえる。 歴史の分析から一握り集団によって歴史が動かされてきた可能性とその渦中でいい様に操られてきた日本の実態が俯瞰できる。 ただヒトラーに関する記述に関しては、著者の捕らえ方に対して、ヒトラー自身がユダヤ人であり戦後アルゼンチンに逃亡して生き延びたという説もある。 全体として日本の置かれた危機の状況を俯瞰するのに適した本ではないかといえる。


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by seikouudokunohito | 2017-02-18 18:28 | 書評 日本論・國體 | Comments(0)

日本の歴史のを解く9つの鍵 古代~幕末編   

2017年 01月 20日

日本の歴史のを解く9つの鍵 古代~幕末編/岡崎久彦、渡部昇一、石平/海竜社/2009


元外交官、元英文学者、元中国人、多彩な経歴を持つ3人の視点で書かれた、日本論、どちらかと言うと國體論に近いような気がする。
この本は、見出しが面白い。設定された國體論的9つの論点について、3者それぞれの視点で論じるのだ。
特に、見出しの立て方が素晴らしい。

読んでいて飽きないどころか、読んだ方が勇気づけられるのである。
この本に書いてあることなどを通じて、我々は自国の歴史、文化、伝統について自身を持つべきではないか、というのが率直な感想である。

古書価格はパッとしないが、この本の存在価値は高いと考えるのである。


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by seikouudokunohito | 2017-01-20 19:52 | 書評 日本論・國體 | Comments(0)

そうか、だから日本は世界で尊敬されているのか!   

2016年 12月 13日

そうか、だから日本は世界で尊敬されているのか!/馬淵睦夫/WAC BUNKO/2015

元外交官、馬渕 睦夫による日本論の本。
意外だったのは、キューバ、ウクライナに関する記述だった。
キューバは、共産主義でモノには恵まれないが、それでも文化的な国家実現のため、カストロ首相以下、献身的な国家運営に務め、共産主義国家の大半が腐敗した特権的階層を生んでいるなかで、キューバの統治機構はそういう腐敗とは無縁であったとしている。
ウクライナについては、外国文学についてかなり分厚い教科書を使用。中でも日本文学、川端康成や松尾芭蕉について、日本の高校でも習わないレベルのことを教え、他文化への崇敬を通じて愛国心を涵養する教育方針なのだそうだ。そのウクライナ国民は、自分たちの国を美しい国、伝統を守り歴史に誇りを持っているそうである。

他にも、意外なことが書かれている本であるが、それもこれも著者馬淵睦夫の見識の高さゆえの所作ということになるだろう。
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by seikouudokunohito | 2016-12-13 21:19 | 書評 日本論・國體 | Comments(0)

皇族 天皇家の近現代史   

2016年 02月 21日

皇族 天皇家の近現代史/小田部雄次/中公新書/2009

近代皇族について、近現代史と連携させつつ、各宮家単位で客観的解説が読める、異色の本。
伏見宮、閑院宮という二大宮家が軍の要職にあり、それが大東亜戦争突入に大きな影響を及ぼしたことは、歴史の真実であり、十一宮家がそういう経緯を経て皇籍離脱に至ったことは、余り語られることではないが、そういうことなのであろう。

また、皇族軍人の外地派遣などの記述があり、近現代史の歴史書として絶賛するかどうかは別として、他の歴史書に書かれていないことが書かれているという点で、評価したい一冊ではある。
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by seikouudokunohito | 2016-02-21 16:40 | 書評 日本論・國體 | Comments(0)

政治・経済・信仰から読み解く 日本「国体」の真実   

2016年 02月 02日

政治・経済・信仰から読み解く 日本「国体」の真実/馬淵睦夫/ビジネス社/2015

政治、経済、信仰という三つの側面から国体について分析、古来の姿、将来あるべき姿について言及した、文字通り国体論の本。平泉澄が生きていたら、どう批評されるか、という視点で読まさせていただいた。

この本の素晴らしいところは、国体に係わるエッセンスについて、あちこちに分散している情報を有機的に結合した点にある。
その点において、馬淵睦夫は21世紀日本が輩出した賢者だとして間違いないだろう。

また、こんな素晴らしい人物が外交官であったことについて、驚いている。
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by seikouudokunohito | 2016-02-02 16:57 | 書評 日本論・國體 | Comments(0)

明治天皇を語る   

2015年 08月 28日

明治天皇を語る/ドナルド・キーン/新潮新書/2003

ドナルド・キーンが執筆した「明治天皇」に係わる、講演をもとに、新潮社編集部門が出版化した本。
意外にざっくばらんで、少し変人でそれでいて大君であられたことが書かれている。

こういう見方があるのかと、読んで思った箇所がいくつかある。

言葉遣いは京都弁、和洋折衷の暮らしぶり、大酒飲みで風呂嫌い、能をこよなく愛するというお人柄であったそうだ。
その一方、日記や手紙の類が少なく、自分の書いた字を人に見せたくなかったのではないかとの指摘がある。
さらに、人物像についえは、文献間で、書いてあることに食い違いがあることも指摘している。

ただし、側近に係わる人物評価の箇所だけは、いただけない。ドナルド・キーンが身上とする深みがない。乃木希典、陸奥宗光、尾崎行雄の記述は、書き直した方がいいくらいの感じである。
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by seikouudokunohito | 2015-08-28 04:32 | 書評 日本論・國體 | Comments(0)

従容として果てる心 日本武士道史 日本民族の魂の遺産を見直そう   

2015年 07月 12日

従容として果てる心 日本武士道史 日本民族の魂の遺産を見直そう/森川哲郎/1979/日本文芸社


武家政権の発足から現代を対象に、武士の道について、解説した本。
本のタイトルは、実にごもっともだが、後半以降、著者の価値観の押しつけみたいな箇所が続出する。

著者は悪気があって書いているのではないようだが、価値観の押しつけ、たとえば、戦中派、戦後登場する歴史上の人物について武士道と絡めて自身の価値観で生きざまを解説するのは、表題の「日本民族の魂の遺産を見直そう」と一致するものとは思えない。

ジャーナリスト出身者はともすれば、世の中の事に通じていると思われがちだが、昨今のマスコミ関係者の暴言、マスコミの不報道、偏向捏造の常態化などを鑑みるに、ジャーナリストこそ、自身の価値観ではなく、客観的にとらえ客観的に「魂の遺産をどう見直すか」の視点から書いていただきたかった。
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by seikouudokunohito | 2015-07-12 19:54 | 書評 日本論・國體 | Comments(0)