カテゴリ:書評 政治( 54 )   

行動学入門   

2017年 10月 04日

行動学入門/三島由紀夫/文春文庫/1974


行動学入門、おわりの美学、革命哲学としての陽明学の三編からなるエッセイ集。
何年経っても言論人たちの変わり映えしない文章を読むよりは、三島由紀夫の文章の方が歯ごたえがあると感じる方に、おすすめしたい一冊。


I行動学入門「行動とは何か」「軍事行動」「行動の心理」「行動の美」「行動と集団」「行動の終結」など。
IIおわりの美学「結婚のおわり」「電話のおわり」「童貞のおわり」「美貌のおわり」「喧嘩のおわり」「正気のおわり」「見合いのおわり」「仕事のおわり」「嫉妬のおわり」「世界のおわり」など。
III革命哲学としての陽明学


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by seikouudokunohito | 2017-10-04 08:00 | 書評 政治 | Comments(0)

世界戦争を仕掛ける市場の正体 グローバリズムを操る裏シナリオを読む   

2017年 05月 06日

世界戦争を仕掛ける市場の正体 グローバリズムを操る裏シナリオを読む/宮崎正弘、馬淵睦夫/ビジネス社/2016

宮崎正弘、馬淵睦夫による対談形式の本。
内容的に、馬淵が7割、宮崎が3割ほどの分担、テーマによっては、馬淵の独演会みたいな感じとなる。
注目すべきことは、ブレジンスキー、ジャック・アタリの政治思想と国際金融資本の意図、ローマ法王の発言は日本のマスコミは総じて無視しているようだが注意深く観察すると、ブレジンスキー、ジャック・アタリの発言を裏付ける内容のものも含まれること、馬淵睦夫は、これら3人の発言から、グローバリゼーションが失敗した場合、世界は第三次世界大戦に向かう、それも国際金融資本がそう向かわせると解釈しうる見解を示している。


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by seikouudokunohito | 2017-05-06 13:03 | 書評 政治 | Comments(0)

国際法で読み解く世界史の真実   

2017年 05月 01日

国際法で読み解く世界史の真実/倉山満/PHP新書/2016

明治維新以降の史実を国際法をベースに一般人にわかりやすく説明した好著。
戊辰戦争の幕府軍、明治新政府の際、幕府軍が国際法を理解していたことで、英仏の介入を阻止したとの指摘は重要である。
また、大東亜戦争開戦に先立ち、ハル・ノートや宣戦布告の国際法上の解釈、インドネシア保障占領の可能性について言及するなど、当時の政府が外交的に無能だったことも書かれている。

国際法は、法学部出身者しか学ぶ機会はなかったが、この本によって独学で学ぶ機会が得られたことは賞賛すべきであろう。


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by seikouudokunohito | 2017-05-01 09:04 | 書評 政治 | Comments(0)

オバマ大統領がヒロシマに献花する日 相互献花外交が歴史和解の道をひらく   

2016年 11月 28日

オバマ大統領がヒロシマに献花する日 相互献花外交が歴史和解の道をひらく/松尾文夫/小学館新書/2009

共同通信記者が書いた、ドレスデン和解に触発されて書いた国家間の戦争行為の和解について述べた本。
一見良書であるかのように装っているが、基本的に自虐史観、中韓の歴史認識を盲目的に受け入れ、歴史的事実を捻じ曲げても歴史だと主張する学者だらけの韓国の学者の説をそのまま引用し、日米の歴史的和解の必要性を解いている。
史料的価値がありそうな、ドレスデン和解について述べた箇所以外は、読む価値はない。
アマゾンの書評欄で結構な評価になっているが、精読に値するほどの内容ではない。
ジャーナリストが書いたというだけで本が売れた時代は終わったような気がする。
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by seikouudokunohito | 2016-11-28 18:31 | 書評 政治 | Comments(0)

保守主義の哲学 知の巨星たちは何を語ったか   

2016年 11月 11日

保守主義の哲学 知の巨星たちは何を語ったか/中川八洋/PHP研究所/2004

保守主義の政治思想のルーツ、特に、建国以降のアメリカ保守主義が政治思想として、英国をルーツとする伝統的政治思想と、どう異なるのか?を説明した本。
ただし、著者は、アメリカの保守主義に係わる研究者が、現代において数えるほどしかいないこと、アメリカ保守主義の重要文献が日本語に未翻訳であるばかりか、東大、京大などの大学の研究者にて研究対象とされた兆候がないことを指摘する、保守主義思想家にとっては警告の書でもある。
おわりに、おいては、高校倫理で教えている思想家たちが、本来教えるべき有益なものではなく、害悪あるものだらけであることを説明している。これはこれで、使い道がある、政治思想に関心ある方にとっては有益な本として位置づけられる。
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by seikouudokunohito | 2016-11-11 16:04 | 書評 政治 | Comments(0)

総理の実力 官僚の支配 教科書に書かれていない「政治のルール」   

2016年 08月 10日

総理の実力 官僚の支配 教科書に書かれていない「政治のルール」/倉山満/TAC/2015


三権分立の視点から書かれた政治力学本。
ただし、筆致的には、倉山本の中ではかなり冗長、ところどころゴーストライターが書いたのではないかと思われる、文章的には流麗だがこれぞという内容に乏しい箇所が続出している。
特に、代議士が登る4つの階段、総理大臣大臣の椅子にたとりつくための「4つの外せないステップ」などは、倉山満らしからぬ冗長さと歯切れの悪い文章が続いている。
読んでいて苦痛になるのだ。
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by seikouudokunohito | 2016-08-10 12:46 | 書評 政治 | Comments(0)

世界を操る支配者の正体   

2016年 05月 21日

世界を操る支配者の正体/馬淵睦夫/講談社/2014

現時点で、安倍政権が抱える政治外交課題について、助言的スタンスから書かれた本。
国際政治、近現代史、グルーバリゼーションの問題について、これほどまでに、明確に、論述した本が他にあったであろうか?と言いたくなるくらいの快心作。

中でも、
第2章 プーチン抹殺のシナリオ
第3章 ロシアを支配する者が世界を支配する
第4章 国際金融勢力対ロシアの200年戦争
第6章 ディアスポラ化する人類
は力作である。

元外交官、ウクライナ大使による渾身作であり、現時点で、この分野でこの本を越える本はないと私は思う。
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by seikouudokunohito | 2016-05-21 06:47 | 書評 政治 | Comments(0)

日本外交はなぜ朝鮮半島に弱いのか   

2015年 12月 23日

日本外交はなぜ朝鮮半島に弱いのか/佐藤勝巳/草思社/2002

簡単に言うと

日本政府は不審船を引き揚げられるのか
朝銀はいつから治外法権となったのか
総連は日本でどのような活動をしてきたか
なにが拉致問題の解決を阻んでいるか
教科書批判はいつまで続くのか
定見なき日朝・日韓関係の起源は何処にあるのか
日本外交はなぜ朝鮮半島に弱いのか
こんごの朝鮮半島情勢にどう対処すればよいのか、

について書かれた本。
著者の政治的立ち位置の経緯から、明らかに朝鮮出身であるようだが、書かれている内容は、その良心、正義感によるものと思われる。
驚愕すべきことだが、20年前の政界はこうだったことを我々は直視せざるを得ないということである。

以下は、参考サイト

日本外交はなぜ朝鮮半島に弱いのか
http://www.books-ruhe.co.jp/recommends/2002/03/nihonngaikouhanazecyousennhanntouniyowainoka.htm

日本外交はなぜ朝鮮半島に弱いのか
http://d.hatena.ne.jp/rokubeisan/20100725/1280024066

日本外交はなぜ朝鮮半島に弱いのか(その3)
http://wachauf.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/3-43f2.html
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by seikouudokunohito | 2015-12-23 17:04 | 書評 政治 | Comments(0)

保守の心得   

2015年 10月 28日

保守の心得/倉山満/扶桑社新書/2014

一般の保守層向けに、政治に対するものの見方について、解説した実践的な本。
いわゆる政治学者が書いたものよりは、保守政治かくあるべしという前提があるため
保守的な政治思想を持つ人にとっては、座標軸を知る手がかりを与えてくれると思う。

また、この本は、著者の持ち味である過激な表現は影を潜めており、著者の知性の水準の高さを知ることができよう。
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by seikouudokunohito | 2015-10-28 10:02 | 書評 政治 | Comments(0)

満州と自民党   

2015年 08月 06日

満州と自民党/小林道夫/新潮新書/2005

岸信介、椎名悦三郎など、戦後の自民党要人を育んだルーツが満州であり、満鉄調査部、満州に赴いた官僚たちが、満州での産業開発を成功させ、終戦を迎えた。
戦後は、彼らが、日本の経済復興、55年体制という政界再編を主導したことが、シナリオとしてコツコツ積み上げられた形で描かれている。

シナリオとしてまとまっている本ではあるが、面白味にかけるところがある。しかし、面白く書けばいいというものでもない。それゆえ、この本の評価は難しいのである。
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by seikouudokunohito | 2015-08-06 08:24 | 書評 政治 | Comments(0)