絵解き ルソーの哲学 社会を毒する呪詛の思想   

2017年 12月 11日

絵解き ルソーの哲学 社会を毒する呪詛の思想/デイブ・ロビンソン、オスカー・ザラット/渡部昇一監訳/PHP研究所/2002
タイトルにあるように、漫画チックな素材を用いて、ルソー哲学の根本的欠陥を解説した珍しい本。
高校の倫理・哲学で学んだ、ルソーが保守政治思想の視点で眺めると、とんでもない思想であることを知らされる。
巻末に中川八洋の解説が読める。
歯切れ良い解説は、教科書の副読本に掲載すべきものである。
それくらい、教科書執筆者たちは、保守政治思想を知らないで執筆しているということなのである。


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# by seikouudokunohito | 2017-12-11 19:41 | 書評 政治 | Comments(0)

読めたものではない小堀桂一郎の本   

2017年 12月 04日

小堀桂一郎の近刊「和辻哲郎と昭和の悲劇 伝統精神の破壊に立ちはだかった知の巨人 (PHP新書) 」を読んだ。

読んだというよりは読もうとした。

が、文章構造上の問題点に気づき、読むのを断念した。

問題は4つある。

見出しと文章内容の乖離
内容的に学術的でない
論理性が欠如
自身の考えを、小説化したシナリオで延々と披露

小堀桂一郎と言えば、保守の重鎮と言われる。

本当に学術研究できていた方なのだろうか?

誰も忠告しないのであろうか?


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# by seikouudokunohito | 2017-12-04 16:43 | 悪書 | Comments(0)

渡部昇一の古事記   

2017年 11月 26日

渡部昇一の古事記/渡部昇一/ワック/2012


古事記を独学で理解しにくい人向けに、古事記に係わる周辺事項について渡部昇一ならではの知見と解説が読める本。
それまで口頭で伝えられ、文章化された先祖の遺言みたいな位置づけという説で、神話の世界をより身近な存在と受け止める人はたくさんいるに違いない。古事記の副読本として一度は読んでみるべきだろう。


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# by seikouudokunohito | 2017-11-26 20:58 | 書評 歴史 | Comments(0)

私の幸福論   

2017年 11月 19日

私の幸福論/福田恆存/高木書房/1979

美醜、青春、強要、女らしさ、母性、性、恋愛、結婚、家庭、快楽、どちらかと言うと女性向きのテーマで書かれた幸福論。
冒頭の美醜については、福田恆存ならではウンチクが読める。
福田恆存が書いていることは、現代にも通用する、普遍的だということである。
あとがきは、「一人でもいい、他人を幸福にしえない人間が、自分を幸福にしうるはずがない」で始まっている。


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# by seikouudokunohito | 2017-11-19 15:52 | 書評 人生論 | Comments(0)

だから歴史は面白い 谷沢永一対談集   

2017年 11月 02日

だから歴史は面白い 谷沢永一対談集/谷沢永一/潮出版社/1992

谷沢永一の本は出来の良いものとそうでないものがある。
この本は出来が悪い方に属する。
保守の言論人からも批判されることもあり、書く前から、事象を客観的に眺める態度ができていないのではないか?
自ら有名人感覚丸出しで、対談相手にお付き合いして書かれた本など、読む価値があるのだろうか?

その時点では有名人であったにせよ、もう少し、手抜きしない本を出すべきだろう。


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# by seikouudokunohito | 2017-11-02 14:06 | 書評 歴史 | Comments(0)

葉隠入門   

2017年 10月 31日

葉隠入門/三島由紀夫/新潮文庫/1983

葉隠という武士道もしくは武士の処世術について見解が述べられた本の解説書。
三島なりの、冴えた解説は、読んでいてためになる。
ああいう最期を遂げた人だからこそ書ける凄みがあると思った。
この本もそうだが、三島由紀夫の本の価値は、もっと見直されるべきだと思う。
少なくとも、ノーベル文学賞をとった元日本人よりは。


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# by seikouudokunohito | 2017-10-31 19:08 | 書評 哲学 | Comments(0)

日本史の中の世界一   

2017年 10月 24日

日本史の中の世界一/田中英道編/育鵬社/2009

本の紹介文に書いてあるとおりの本。


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世界に誇る日本の財産目録。縄文土器から源氏物語、そして奇跡の戦後復興まで世界史の中の“金メダル”50項目を一挙に解説。
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ただし、資料等の出典が少なく、歴史資料を探そうと考える人にとっては不満が残る。著者は、文学博士であって、「歴史は科学である」という視点でのシナリオの組み立てが得意ではない。
話のネタとしては面白い。
手にとった時は、面白い視点の本だとは思った、が本にするならもっと文献資料を示すべきだった。


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# by seikouudokunohito | 2017-10-24 19:08 | 書評 歴史 | Comments(0)

人間通   

2017年 10月 18日

人間通/谷沢永一/文春文庫/2002

人間の負のエネルギーの心理を中心に、百科事典的発想で世の人が抱く心理状態を定義した本。
羨望、嫉妬、引き降ろし、怨念あたりは一読の価値あり。


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# by seikouudokunohito | 2017-10-18 19:02 | 書評 心理学 | Comments(0)