歴史小説の罠   

2014年 02月 15日

歴史小説の罠/福井雄三/総和社/2013


司馬遼太郎、半藤一利、村上春樹の歴史小説のいい加減さ、間違った歴史観について、こきおろした好著。

ノモンハン事変の評価の間違い、ガダルカナル攻略への山本五十六の大いなる勘違い、永遠のゼロで見せた著者百田尚樹の入念な調査に基づく記述の指摘などはとてもためになった。

司馬遼太郎批判は、以下にて解説がある。

書評「歴史小説の罠 司馬遼太郎、半藤一利、村上春樹」 宮崎正弘
http://blog.kajika.net/?eid=1005945

司馬遼太郎は、読んでためになる箇所と、ちょっと変な箇所が混在することは知られているが、半藤一利については、この本の指摘どおりだとすると、読むだけ時間の無駄ではないかと思うに至った。


何より、文章に勢いがあり、読みやすいのがいい。

著者は、まだまだ伸び盛りのようであり、次の新作に期待したい。


http://rally-press.com/zsowa002.html

2013年12月13日
株式会社総和社

製品



書籍『歴史小説の罠――司馬遼太郎、半藤一利、村上春樹』
株式会社総和社
福井雄三 著
書籍定価 1,575円
発売日 12月20日


絶大な人気と影響を誇る司馬遼太郎文学の虚構性は半藤一利氏を経て、ノーベル賞候補作家村上春樹氏にまで及ぶ。国民的人気作家たちがつむぐ虚構の近現代史を撃つ決定版!(書籍)『歴史小説の罠――司馬遼太郎、半藤一利、村上春樹』(福井雄三 著)を総和社が発売。

―――■ 司馬史観徹底検証! ■―――
◎村上春樹と司馬史観
◎旅順攻防と乃木希典
◎司馬史観と東京裁判史観
◎ノモンハン事件の真実
◎司馬史観を受け継いだ半藤史観
◎作品でたどる司馬史観の萌芽と形成
◎『故郷忘じがたく候』の虚構
◎永遠の0』で見えた日本の可能性

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国民的人気作家たちが紡ぐ虚構の近現代史を撃つ決定版!
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『歴史小説の罠――司馬遼太郎、半藤一利、村上春樹』 神楽坂『 出版社 総和社 』
http://sowa.ne.jp/


2013/12/20
株式会社総和社(本社:東京都新宿区、代表取締役 竹下武志 http://www.sowa.ne.jp/)は「歴史小説の罠―司馬遼太郎、半藤一利、村上春樹」を発売します。

■目次

第一章 村上春樹と司馬史観
◎『ねじまき鳥クロニクル』とノモンハン事件
◎全共闘世代のソ連神話 ◎戦前を「非近代」と断じる思考 ◎『海辺のカフカ』に現れた日本陸軍兵士 ◎天皇を呪詛する『はだしのゲン』との類似 ◎また朝日新聞
◎司馬遼太郎も念仏平和主義
第二章 旅順攻防と乃木希典
◎日本近現代史を否定する最大の武器 ◎司馬遼太郎の戦争体験 ◎乃木無能説の真の狙い ◎旅順攻防戦批判への徹底検証 ◎乃木大将の精神力を無視
◎『坂の上の雲』は時代劇レベル ◎作家としての資質とその方法
第三章 司馬史観と東京裁判史観
◎司馬史観では自虐史観から脱却できない ◎ニュルンベルク裁判より酷い東京裁判 ◎東京裁判と戦った日本人、利用した日本人 ◎ 旅順攻防とノモンハン事件を結ぶ線
◎司馬史観も呪縛されていた

第四章 ノモンハン事件の真実
◎日本の大敗北とソ連礼賛 ◎小室直樹だけがソ連崩壊を予想した ◎ソ連崩壊で公開された新事実 ◎「絶対悪」を作る歴史観 ◎事件はソ連が起こした ◎ノモンハンの背景 ◎じつは圧勝だった日本 ◎スターリンが恐れた「対ソ北進」 ◎世界最強だった日本陸軍 ◎論理破綻した『ノモンハンの夏』 ◎ノモンハン解釈で世界史は変わる

第五章 司馬史観を受け継いだ半藤史観
◎太平洋戦争は海軍の戦争
◎対米戦、不敗の正攻法 ◎愚将・山本五十六 ◎山本擁護と海軍善玉論 ◎海軍の暴走
◎ガダルカナル攻略への固執 ◎悪化する海軍の虚言体質 ◎日本軍の過半数が病死と餓死 ◎敗戦の本当の傷

第六章 作品でたどる司馬史観の萌芽と形成
◎爆発的人気だった『竜馬がゆく』 ◎爆発的人気だった『竜馬がゆく』 ◎「恨」に貫かれたエッセースト ◎司馬史観、二つの大きな欠陥 ◎完成度の高い『翔ぶが如く』 ◎国家論の対立だった西南戦争 ◎勝海舟により失われた「日本」 ◎徳川慶喜の犠牲となった奥羽越列藩同盟 ◎怨霊のような情念の描写
◎「乃木的」なものと「伊地知的」なもの ◎「旅順攻防」が現代史の分岐点
◎『殉死』でも乃木を罵倒
◎ロシア賛美の作品群
◎全体主義の恐怖を見抜いたツヴァイク

第七章『故郷忘じがたく候』の虚構
◎読者からの怒りの手紙
◎司馬作品の虚構性 ◎原作より悪質なNHK版『坂の上の雲』
エピローグ『永遠の0(ルビ:ゼロ)』で見えた日本の可能性
付録 特別対談:司馬史観に象徴される戦後精神
×東谷暁(フリージャーナリスト)


■著者プロフィール
福井雄三(ふくい ゆうぞう)
東京国際大学教授 昭和28年7月鳥取県倉吉市生まれ。東京大学法学部卒。企業勤務ののち、大坂青山短期大学教授を経て、現職。専攻は国際政治学、日本近現代史。 「行動する社会科学者」を信条に、ソ連崩壊の年に地球一周の旅を敢行し、旧ソ連・東欧情勢を現地で取材。その後中国大陸の全域および台湾を踏破。 主な著書に『世界最強だった日本陸軍』『日米開戦の悲劇』『板垣征四郎と石原莞爾』(以上、PHP研究所)ほか多数。翻訳書に『シナ大陸の真相』(展転社)、『北朝鮮の交渉戦略』(日新報道)などがある。
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by seikouudokunohito | 2014-02-15 14:45 | 書評 歴史 | Comments(0)

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