古本屋に並んでいる本は実はどうでもいい本ばかり?   

2012年 04月 04日

普段から思っていることだが、古本屋に並んでいる本は実はどうでもいい本だらけだと指摘する方がいるので、紹介させていただく。

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  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 2569号
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        2012(平成24)年4月3日(火)

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第2569号
発行周期 不定期(原則日曜日発行)

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ゾッキ本って知ってる?
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      平井 修一

隣町にある中古書店「ブックオフ」を一年振りに覗いたら、品揃えがそ
れなりに充実してきた。ちょっと気になったのは、読まれた形跡のない、
新品同様の本がずいぶんと増えたことだ。もしかしたら、これが「ゾッ
キ本」(ぞっきぼん)というものなのだろうか。

ゾッキ本は出版社や流通での在庫がだぶついているなどの理由で、見切
り品として捨て値で売られる新品本だ。出版社が倒産して在庫が流出し
た場合にもこの言葉が使われる。見切り本、赤本、特価本、新古本、バー
ゲンブックとも言われている。

出版社の税金対策でゾッキ本が中古書店に出回ることもあるようだ。在
庫を抱えていると資産として課税されるので、通常は断裁処分されるの
だが、巡り巡って中古書店の棚に並ぶのだろう。

ゾッキというのは「すっかり」という意味だそうで、出版社からすっか
り見限られたからゾッキ本と言うようだ。

ところで書籍の返品率は4割を超えている。本が売れないから出版社は点
数を増やして売上増を期待するが、書店の売場には限界があり、最悪の
場合は店頭に陳列されずにそのまま返品されるという悪循環も起きてい
る。

不良在庫を抱えた出版社はそれらの返品本を処分せざるを得ないから中
古書店の出番になる。

ある出版社の話がウェブで公開されていた。

<数年前から既刊本の売れ行きが悪化し、書店においては新刊主義、出
版社においては点数主義におちいり、ますます読者の目に触れなくなっ
てきています。

この現象はジャンルを問わず広がり、書籍の寿命は年々短くなっていま
す。その結果として、売れ残った本の大半が断裁の道を辿っています>

死刑宣告を受けた本や、「もう必要ないけれど捨てるのはもったいない」
という本を集めたブックオフは平日でも賑わっていたが、1時間ほど物色
したものの小生にとってはどうでもいい本ばかりで、目当てのものはな
かった。返品されることのない“いい本”は皆、自宅の本棚に置いてお
くから中古書店には出回らないのだろう。

結局はがらくたのようなものばかり、読み終わったら新幹線のホームの
くず篭に捨てられるようなものが多い。それでも「出版文化」と言うの
か。「文化」が逃げ出しそうな状況ではないのか。

取次大手の日本出版販売の2月期売上げ調査によると前年同月比4.1%減
で22カ月連続のマイナスである。今年は閏年のため、前年より1日多い29
日で集計しているにも関わらずマイナス成長だ。

規模・立地別では、「ビジネス街」(同1.8%増)以外すべて前年を割り込
んだ。規模別では「101~200坪」(同4.6%減)、立地別では「商店街」
(同5.4%減)の落ち込みが大きかったという。

とどまることを知らない出版不況。なぜこんなことになってしまったの
か。一発逆転、濡れ手に粟、一攫千金のような博奕的出版物が多すぎる
気がする。50年とは言わないが、せめて10年価値を減じない本はほんの
一握りではないか。編集者の地道な努力でロングセラーになるような本、
いつまでも自宅の本棚に置いておきたいような本を造って欲しいもので
ある。
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by seikouudokunohito | 2012-04-04 19:44 | 悪書 | Comments(2)

Commented by きょう豆曜日 at 2017-08-10 09:53 x
はじめまして。

本を読む人はやはり減っていて、
購入する人も減っているようですね。

私はどちらかと言うと良く本を読み、買う方ですが。
でも最近はネットで読む作業にも大分慣れてきました。

家のすぐそばにブックオフがあるので、今もたまに
物色します。行く頻度としては新刊本屋の方が多いです。

たまに古本屋でも、読んでみたくなる本が見つかるので、
存在意義はあると思います。この種の店が無ければ、
出版後あっという間にこの世から消えていく本が大半ですし。

でもずいぶんたくさんの本を読まれてきたんですね。
読書は人生を豊かにしてくれると思うので、
まだ私に子供はいませんが、読書好きの人に
育って行ってくれるとうれしいですね。


Commented by seikouudokunohito at 2017-08-27 19:38
> きょう豆曜日さん

古本屋ですが、地域の一番店か二番店の古書店しか行きません。
時間がもったいないのと、あとで中身がない本を読んで後悔することが多かった。
古書店の在庫、私には売れ残り商品だらけに見えてしまうのです。
図書館で借りて読み、気に入った本のみを古書店ないしネットで購入した方が、時間的かつ資金の効率化になるのではないかと思います。

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