こんな日本に誰がした ー日本の危機と希望ー   

2018年 02月 08日

こんな日本に誰がした ー日本の危機と希望ー/堺屋太一、渡部昇一、岡崎久彦、松田尚士/扶養社/2006

4人の言論人の講演録。
堺屋太一は経済、渡部昇一は歴史、岡崎久彦は国際情勢、松田尚士は時局について語っている。
出版後、10年経過しているが、こういう見方があるのかと思われる箇所がある。
この本の価値は、分かる人には分かるはずだ。


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# by seikouudokunohito | 2018-02-08 15:34 | 書評 政治 | Comments(0)

龍馬を守った新撰組  禁断の幕末維新史   

2018年 02月 03日

龍馬を守った新撰組 禁断の幕末維新史/加治將一/水王舎/2017

幕末維新に係わる、教科書的定説を根底から覆す問題策。
御用学者は否定するが、著者は、それなりの根拠を示している。
あと100年も経てば、この本に書いてあることの半分くらいは定説になっているかもしれないという印象を以て読み終えた。
御用学者は、政権維持、明治新政府維持のための学者であることは言うまでもない。


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# by seikouudokunohito | 2018-02-03 10:16 | 書評 歴史 | Comments(0)

日本と世界を狙う悪の論理 悪の宗教パワー   

2018年 01月 29日

日本と世界を狙う悪の論理 悪の宗教パワー/倉前盛通編/廣済堂出版/1986

廣済堂出版から出た、一見トンデモ本に分類されかねない本であるが、前半部分は、ユダヤについての的確な考察が述べられている。
倉前盛通が、裏表紙に書いた「日本が米ソの将棋の駒のようにもてあそばれ、つかい捨てになるような国であってはならず、そのためには大国の動向のみならず世界の宗教パワーというものを知らなければならない。究極の人間の行動が深層心理に根ざしたものであるように、国家の行動にもその精神風土が大きく作用してくる。それが広い意味での宗教性といえるものにあたるからである。」という文章は、読者に対し、この本の持つ意義を雄弁に物語っている。
時代は変わっても、この本が説く宗教の普遍性は変わっていない。それに気づいた人だけが、国際政治の実相を正しく把握できると倉前盛通は言いたいのであろう。


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# by seikouudokunohito | 2018-01-29 19:16 | 書評 宗教 | Comments(0)

"悪の論理"で世界は動く 地政学ー日本属国化を狙う中国、捨てる米国   

2018年 01月 25日

"悪の論理"で世界は動く 地政学ー日本属国化を狙う中国、捨てる米国/奥山真司/フォレスト出版/2010

わかりやすく書かれた本で内容には異存はない。
が著者は、本で示した結論の根拠をなんでもかんでも地政学だとしたいようだ。
主観に過ぎないことまで、地政学者であるという権威を示して受け入れさせようとしているよう気がする。

少なくとも書かれていることについて、もう少し論理的に書くべきだ。書いている内容に尤もな点があることは認めるが、何を根拠にそう考えるのか、結論づけたことと地政学がどう関係しているのか?個々に示していない。
別に地政学を振り回さなくても済むことを何でもかんでも地政学、地政学と振り回している印象がある。

そして、著者にもう一つ欠けていることは、地政学以外の視点がなさそうであることだ。
学者馬鹿と言われないためにも、その点の解消に心がけるべきではないか。

ただし、地政学をまったく知らない人にとって、この本は素晴らしい本であることは確かだ。

そういう意味でこの人については、自著よりも翻訳書の方に注目しておきたい。


https://www.amazon.co.jp/“悪の論理”で世界は動く-地政学—日本属国化を狙う中国、捨てる米国-奥山-真司/product-reviews/4894519178/ref=cm_cr_dp_d_ttl?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews&sortBy=recent#ROM4NPEYBBZLK
机上の空論
投稿者Amazon_Makes_My_Life_Easier2010年5月20日

 論理としては正しいし、全く著者の主張する通りだと思います。

 しかし、一番の問題は「地政学」にのみこだわっていること。戦後憲法、日米安保条約、エネルギーや原材料の調達を含む貿易や輸出入、日本の国内政治のだらしなさ等、現実的な問題を排除しているに等しい議論なのは現実的ではない。

 アメリカは〜するだろう、といった仮定に基づいた想定が必要なのはわかります。では、アメリカが日本に対して〜するであろう、と想定するその根拠が示されていません。結局、そういうもんなだから、という論調で本を書いているので、とんでもオカルト本よりも説得力に欠けているのです。

 一番の問題は、仮に日本が「地政学」的かつ軍事的に独立する道を選んだ時、徴兵制度を受けいられるであろうか、という点ではなかろうか。国内的にも周辺諸国的にも。

「地政学」も必要ですが、それを含む多面的な議論はもっと必要だということは、よく理解できました。


ポリ銀
5つ星のうち4.0
現状分析は優れているが、処方箋としては弱い。2010年6月15日
最近読んだ地政学の本である。著者は若手の地政学者である。珍しい経歴の持ち主で、音楽関係の専門学校を卒業後単身カナダへ留学し、そこで地政学にどっぷりとハマってしまったそうな。現在は、イギリスの大学院で、地政学の第一人者コリン・グレイ教授のもと、博士号取得に向け勉強中だそうだ。奇しくも私と同い年なので、感慨深く読んだ。

地政学という学問は、戦争に関する戦略を地理的側面をベースに考える学問で、地理学「ゲオ」と政治学「ポリティクス」をあわせた、ゲオポリティクスとして成立したのだとか。戦前は、日本の国でも盛んに研究が行われ、国策の枢要を形成していたそうだが、元をたどるとこの学問はナチスが盛んに研究し実践的に応用していたそうで、戦後は世をはばかる学問として肩身の狭い思いをしているそうな。ただし、それは表向きの話であって、実際はナチスを解体し調査したアメリカがこの学問の有効性に気づき、現代のアメリカ戦略の基本としているという。

日本の大学では、防衛大学ですら地政学の授業やクラスはなく、専門教育として地政学が勉強できないというのには驚いた。

ただ、この程度の認識は別にイギリスまで行って勉強しなくてもわかることである。孫子・韓非子・春秋左氏伝などを熟読玩味すれば、同様の結論に至るのである。処方箋として著者は3つの方法を挙げるが、いずれも処方箋としての体をなしていない。孫子の冒頭や、韓非子の冒頭にも書かれていることであるが、いかにして国論を統一して国民を死地に赴く決意をさせるか、これが大事なのであってそれなくしては机上の空論なのである。地政学も政治学であるならば、それを用いる政治家の力量ひいては人材なくしては、いかなる戦略も実現しないのである。



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# by seikouudokunohito | 2018-01-25 17:33 | 書評 軍事 | Comments(0)

経済大国なのになぜ貧しいのか? 新聞・メデイアが伝えない「洗脳経済」の真実   

2018年 01月 22日

経済大国なのになぜ貧しいのか? 新聞・メデイアが伝えない「洗脳経済」の真実/苫米地英人/フォレスト出版/2012

国際金融資本と国際金融資本の手下と思われる日本の官僚が駆使してきた、金融経済手法、政策について、過去の歴史的経緯から紐得いた珍しい本。
国際金融資本が果たしてきた役割に気づいている人なら高評価、そうでない人にとっては低評価となる。
読み手の知識レベルが問われる本である点において珍しい本と言えるかもしれない。


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# by seikouudokunohito | 2018-01-22 11:15 | 書評 金融経済 | Comments(0)

コールダー・ウオー  ドル覇権を崩壊させるプーチンの資源戦争   

2018年 01月 15日

コールダー・ウオー  ドル覇権を崩壊させるプーチンの資源戦争/マリン・カツサ著/渡辺惣樹訳/草思社/2015

久々に見つけた快著、怪書と言うべき本。

著者の着眼点には脱帽する。

宮崎正弘は、この本の価値に気づいている。発刊当時の書評を読んでおきたい。


http://melma.com/backnumber_45206_6210257/

宮崎正弘の国際ニュース・早読み(北京の中央警備にも異変か?)
2015/05/21
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)5月21日(木曜日)
   通算第4546号 
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 ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆ 
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 静かに確実にロシアがドル基軸体制を揺らし始めた
  「ペトロダラー」というサウジをビルトインしてきたドル基軸体制の弱体化

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マリン・カツサ著、渡辺惣樹訳『コールダー・ウォー』(草思社)
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 国際政治学上、この書物は画期的意味を持つばかりか、近年最大の問題作と言える。
 従来の地政学、宇宙時代の地政学を越えて、中国の野望である「超限戦」がとかれ、ハッカー戦争が語られた。
 いまも軍事地政学の考え方の主流は、これらの思想が基本にある。
しかし、本書は、石油経済学の視点から通貨戦争を読み解く、従来的発想の延長線上にあると雖も、これをプーチンの世界戦略にひっかけての革新的な問題提議である。
 つまりプーチンは「十五年にわたって次なる冷戦の戦い方を研究してきた(中略)。闘いの武器は軍事力ではない。世界のエネルギー供給をコントロールする力、それがプーチンの新型兵器」だという。
 なるほど意表を突く視点であり、全米でベストセラー入りしている事態も頷ける。
 表向き、中国の軍事的脅威は可視的であり、南シナ海で現実に中国は他国の領海にある岩礁を侵略している。その軍拡テンポは凄まじく、しかも傲然とアジアの覇権を言いつのり、人民元がドルに代替するなどとえらそうである。
ロシアの資源戦略上のゲーム・チェンジという現実は、たとえ数字、貿易統計上は可視的であっても、プーチンが公言することがないため、ロシアの意図する新しい戦略は判然としなかった。
ところがプーチンの『実績』をみると、既に世界石油の15%がロシアから船積みされ、ルーブル決済の貿易相手国が増えているという事実。つまり著者が説くように、「新冷戦」の最中であり、いずれペトロダラーというドル基軸体制を終焉させるばかりか、米国支配の世界システムが崩壊すると予測するのである。

「ペトロダラー」というサウジアラビアを体制内にしっかりとビルトインしてきたドル基軸体制が弱体化しつつある。
この「ペトロダラーというドル基軸体制」を発明したのはニクソンだった。
1971年にドルの金兌換体制を終わらせ、以後、ニクソンはサウジアラビアに肩入れして、こう囁いた。
「サウジを防衛し、サウジをまもるためにはどんな兵器でも売却する」うえ、サウジ王室を未来永劫、保護する。その見返りは「石油販売はすべてドル建てにすること、そしてもう一つは、貿易黒字部分で米国財務省証券を購入する」。
これが米国の「最高のメカニズムの完成であった」。
世界は「石油購入のためにはドルを貯めなくてはならなかった。世界的な需要が高まるドルを連邦準備銀行は殆どゼロコストで発行することが出来た」(79p)。
しかし時代は変わった。というより米国は自らの愚策を重ねることによって、自らを弱体化させてしまったのだ。
いまやロシアの石油埋蔵は世界一であり、ガス、レアメタル、ウランなどにも恵まれ、ガス輸出の顧客をパイプラインを敷設して次々と拡大してきた。日本のガス輸入の10%はロシアからである。
ロシア原油生産はいまでは日産1200万バーレル。「世界の石油消費量は日に8500万バーレルであり、うち5500万バーレルは国際間取引によって調達されている」。ロシアから輸出される石油は世界の取引の、じつに15%である。
他方、イラン、イラク、サウジアラビアの石油生産は世界の20%を占める。

▼中東の混乱はロシアにとって有利な状況になるカード

中東が混乱を極めることはロシアにとって有益である。制裁を受けるイランは闇で石油を処分しているが、買い手はロシアと中国である。GPsの観測を逃れてイランから積み出されるタンカーは、表向き「行く先不明」と発表されている。
サウジは増産を続行し、原油代金を劇的に下げるエンジン役をいまも実行しているが、困窮しているのは表面的にロシアに見えて、じつは米国のシェールガス開発をつぶすことにある。
だからプーチンはロシアの苦境を二年間と踏んでいるのだ。
なぜならサウジは米国の中東政策に立腹し、とくにシリア攻撃とイスラエル政策に大きな不満を抱く他方、バーレンの危機にサウジは一国で対応したが、米国はなにもしなかった。そればかりか、チュニジア、リビア、エジプトで「アラブの春」に味方した。サウジの米国不信は確定的となった。
そしてプーチンはある時点からイスラエルへ急接近を開始した。
オバマがイスラエルを敵視し始める前のことである。
それは2000年にイスラエル沖合に巨大なガス田が発見され、またイスラエル国内に膨大なシェールガス埋蔵が確認された時点と合致する。ロシアはガス田開発に協力し、イスラエルでのガス商業生産は2004年に開始された。そして送油施設に巨費を投じているが、この施設防衛にイスラエルは米国を当てにせず、かわりにロシア海軍に依拠する。

中東のパワーバランスは劇的に替わり、グレートゲームの基本律が音もなく変調し、とどのつまり、石油決済のドル機軸体制は根底が脅かされる状況になったのである。
あまつさえ米国のイラン制裁は、かえってドル基軸体制を弱体化させたと著者は分析する。
つまりインドはイランに送金できないから現物の金で原油代金を支払い、中国は武器と消費財で支払い、ロシアとはバーター取引を実行し、じつは韓国も密かにウォンで支払っている形跡がある。トルコは第三国経由で金塊をテヘランを届けた。まさにドル機軸が脅かされ、サウジアラビアが、そのうちドル機軸から脱出する試みをはじめるだろう、と著者は不気味な予測をするのである。
ロシアに接近するイスラエル、サウジアラビア、そしてイラン。人民元決済を拡大する中国はこの動きに便乗し、通貨スワップ、人民元決済の拡大と世界有数の市場での人民元取引を増加させている。
 こうした現実の大変化に日本はじつにのほほんとしているようだ。
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# by seikouudokunohito | 2018-01-15 14:34 | 書評 政治 | Comments(0)

アメリカ大統領を操る黒幕 トランプ失脚の条件   

2018年 01月 06日

アメリカ大統領を操る黒幕 トランプ失脚の条件/馬淵睦夫/小学館新書/2017

過去数年間、アメリカ政界で起きたことを中心に、外交官の経験、得た情報などから事の次第を連続した事象として、きちんと説明した珍しい本。
本来は、この種の情報分析は、各紙の海外特派員が行うべき性格のものであるが、彼らは、ユダヤ人に支配されユダヤ人の言いなりでり、フェイクニュースの発信源と化した。
マスコミが配信する海外情報に納得いかない方、本書が参考になるだろう。


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# by seikouudokunohito | 2018-01-06 13:07 | 書評 政治 | Comments(0)

渡部昇一のラディカルな日本国家論   

2017年 12月 20日

渡部昇一のラディカルな日本国家論 渡部昇一のラディカルな日本国家論/渡部昇一/徳間書店/2004

タイトル的には、日本論の本と思われがちだが、ハイエクの隷従の道の紹介、社会主義の問題点、第一次大戦から大東亜戦争に至る過程における日英同盟に対する見方、税制等々、読みどころ満載の本。渡部昇一の本の中では、中身が濃い一冊であり、良書として扱われるべき本である。
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# by seikouudokunohito | 2017-12-20 20:05 | 書評 日本論・國體 | Comments(0)