だから歴史は面白い 谷沢永一対談集   

2017年 11月 02日

だから歴史は面白い 谷沢永一対談集/谷沢永一/潮出版社/1992

谷沢永一の本は出来の良いものとそうでないものがある。
この本は出来が悪い方に属する。
保守の言論人からも批判されることもあり、書く前から、事象を客観的に眺める態度ができていないのではないか?
自ら有名人感覚丸出しで、対談相手にお付き合いして書かれた本など、読む価値があるのだろうか?

その時点では有名人であったにせよ、もう少し、手抜きしない本を出すべきだろう。


[PR]

# by seikouudokunohito | 2017-11-02 14:06 | 書評 歴史 | Comments(0)

葉隠入門   

2017年 10月 31日

葉隠入門/三島由紀夫/新潮文庫/1983

葉隠という武士道もしくは武士の処世術について見解が述べられた本の解説書。
三島なりの、冴えた解説は、読んでいてためになる。
ああいう最期を遂げた人だからこそ書ける凄みがあると思った。
この本もそうだが、三島由紀夫の本の価値は、もっと見直されるべきだと思う。
少なくとも、ノーベル文学賞をとった元日本人よりは。


[PR]

# by seikouudokunohito | 2017-10-31 19:08 | 書評 哲学 | Comments(0)

日本史の中の世界一   

2017年 10月 24日

日本史の中の世界一/田中英道編/育鵬社/2009

本の紹介文に書いてあるとおりの本。


-------------------------------
世界に誇る日本の財産目録。縄文土器から源氏物語、そして奇跡の戦後復興まで世界史の中の“金メダル”50項目を一挙に解説。
-------------------------------

ただし、資料等の出典が少なく、歴史資料を探そうと考える人にとっては不満が残る。著者は、文学博士であって、「歴史は科学である」という視点でのシナリオの組み立てが得意ではない。
話のネタとしては面白い。
手にとった時は、面白い視点の本だとは思った、が本にするならもっと文献資料を示すべきだった。


[PR]

# by seikouudokunohito | 2017-10-24 19:08 | 書評 歴史 | Comments(0)

人間通   

2017年 10月 18日

人間通/谷沢永一/文春文庫/2002

人間の負のエネルギーの心理を中心に、百科事典的発想で世の人が抱く心理状態を定義した本。
羨望、嫉妬、引き降ろし、怨念あたりは一読の価値あり。


[PR]

# by seikouudokunohito | 2017-10-18 19:02 | 書評 心理学 | Comments(0)

渡部昇一小論集成(上、下)   

2017年 10月 15日

渡部昇一小論集成(上、下)/渡部昇一/大修館書店/2001

渡部昇一の各種雑誌等の寄稿記事を分野別にまとめ、再編集したもの。
学術研究の傍ら、日々気がついたことを丹念に纏め続けたことがわかる本である。
日本の大学教授は、論文すら書かず、世界の潮流から取り残された化石となりつつあるが、渡部昇一は、決してそんな学者ではなかった。そういうことがわかる。

老後の勉学の楽しみに、手に取って読むと、学ぶという世界の面白さを発見できるかもしれない。
タイトルは、格調高いが、内容は、そんなことはなく、一般人向けであり、渡部昇一は多方面において偉人の範疇に入る方であったと思う。


[PR]

# by seikouudokunohito | 2017-10-15 19:07 | 書評 知的生活 | Comments(0)

行動学入門   

2017年 10月 04日

行動学入門/三島由紀夫/文春文庫/1974


行動学入門、おわりの美学、革命哲学としての陽明学の三編からなるエッセイ集。
何年経っても言論人たちの変わり映えしない文章を読むよりは、三島由紀夫の文章の方が歯ごたえがあると感じる方に、おすすめしたい一冊。


I行動学入門「行動とは何か」「軍事行動」「行動の心理」「行動の美」「行動と集団」「行動の終結」など。
IIおわりの美学「結婚のおわり」「電話のおわり」「童貞のおわり」「美貌のおわり」「喧嘩のおわり」「正気のおわり」「見合いのおわり」「仕事のおわり」「嫉妬のおわり」「世界のおわり」など。
III革命哲学としての陽明学


[PR]

# by seikouudokunohito | 2017-10-04 08:00 | 書評 政治 | Comments(0)

渡部昇一の少年日本史   

2017年 10月 04日

渡部昇一の少年日本史/渡部昇一/致知出版社/2017

日本人にしか見えない歴史の虹という概念を説明する、歴史の見方から始まり。日本史上の重要史実についてコンパクトかつ中高生向けにわかりやすく書かれた、歴史教科書の最高の副読本。

西尾幹二の「国民の歴史」という本もあるが、こちらの方が良質。
平泉澄の「少年日本史」の兄弟本ととらえる向きもある。
刊行時期から渡部昇一の遺作として位置づけていいだろう。




内容紹介

博識、鋭い論説で知られ、86歳で逝去された著者が、若い世代に向けて綴った日本通史の決定版。神話から現代まで、この1冊ですべてが学べます。
神武天皇に始まり、楠木正成や徳川家康といった人物はもちろん、日本精神を培った「教育勅語」「五箇条の御誓文」、第二次世界大戦、元寇、国造りに至るまで、転換 点となった出来事を詳説。日本人なら知っておきたい日本史のエッセンスがこの一冊にまるごと凝縮されています。
「歴史とは、単なる事実の積み重ねではなく、歴史的事実という水滴を、日本という場所、現代という時代から、日本人の目を通して眺めた時に見えてくる『虹』のような もの。それこそ日本人にしか見えない虹、国史(=国民の歴史)である。自分の目に虹として映るような国を持てるということが何よりも幸いである」と著者は述べていま す。
日本に生まれたことを誇りに思えるようにと、最後まで日本と日本人の行く末を案じておられた著者。その切なる思いを託した、次世代への“遺言"とも言える一書です 。


【おすすめ 1】
日本通史の決定版
~神代から、古代・中世・近世・近代・現代までをこの1冊に網羅~

【おすすめ 2】
渡部昇一氏が若き世代に託した“遺言"
~「これからの日本を担う若者たちのために」との祈りを託して綴った絶筆~

【おすすめ 3】
贈り物にも最適
~お子様やお孫様へのプレゼントにもおすすめ~

【目次】

◆序 論 日本人にしか見えない虹を見る【歴史の見方】

膨大な歴史的事実の中で、ある国の国民の目に映るものを「国史」という
歴史の史料には文献(リテラトゥール)と遺跡(リアリエン)の二種類がある
卑弥呼や邪馬台国が出てくる『魏志倭人伝』のニュースソースは噂話?
記紀神話にいきいきと描かれている黎明期の日本の姿

◆第一章 神話と歴史が地続きになっている国【神代・古代】

【国造り】男女がそれぞれの役割を果たしながら協同で造った国・日本
【高天原】天照大神とスサノオの物語から見えてくる皇室の起源
【神武天皇】神話時代と歴史時代の境目に立つ初代天皇
【記紀】日本の古代を記した『古事記』『日本書紀』の作られ方
【日本人の起源】日本民族の祖先は南の島から船に乗ってやってきた

◆第二章 遠い祖先たちが生きていた古代日本の姿【古代】

【日本の根本精神】神武天皇が即位式で唱えた世界初の人種平等思想「八紘一宇」
【日本武尊】日本武尊の東征が教える古代天皇族の姿かたち
【三韓征伐】神功皇后の三韓征伐が示す古代日本と朝鮮半島の関係
【仁徳天皇】〝品が良くてつつましやか〟という皇室の原点を仁徳天皇に見る
【仏教伝来】神の国であった日本で初めて仏教を重んじた用明天皇
【推古天皇】蘇我馬子に暗殺された崇峻天皇の後を継いだ日本初の女性天皇
【十七条憲法】第一条「和を以て貴しと為す」の裏にある神道派と崇仏派の確執
【遣隋使】隋の煬帝を怒らせた聖徳太子の国書に書かれていたこと
【大化の改新】蘇我氏の野望を砕き、古代日本の〝近代化〟を目指した天智天皇
【壬申の乱】女帝が出現する背景には必ず皇室の争いがある
【古事記】漢字の音によって日本語を表すことを考えた太安万侶の大発明
【万葉集】天皇から下層民まで、『万葉集』の採用基準となった「和歌の前での平等」
【藤原時代】初めて臣下から皇后を出した藤原氏の女子教育
【奈良の大仏】官民一体になって造り上げた世界一巨大な鋳造仏
【正倉院】慈愛に満ちた光明皇后が残した世界最古の博物館
【百万塔陀羅尼】グーテンベルグより六百五十年前に実在した世界最古の印刷物
【和気清麻呂】皇位を奪い取ろうとした道鏡の謀略を阻止した和気清麻呂の活躍
【菅原道真】学問の神様として有名な菅原道真は怨霊として恐れられていた
【紫式部】国文学勃興の時代に生まれた世界初の長編小説『源氏物語』
【藤原道長】絶対権力を我が物にした藤原道長が天皇になろうとしなかった理由

◆第三章 武士政権の誕生と荒ぶる天皇の逆襲【中世】

【源氏】前九年の役・後三年の役によって生まれた東国武士団
【白河上皇】不倫騒動から始まった白河上皇と鳥羽天皇の確執
【保元の乱】源氏と平氏が台頭した保元の乱と崇徳上皇の呪い
【平治の乱】源義朝を破って武士の頂点に立った平清盛
【源平合戦】栄華を極める平家に対抗して挙兵した源頼朝
【源頼朝】平家の滅亡と頼朝・義経兄弟の反目
【幕府の誕生】朝廷と幕府が並立する二重構造の政治体制が完成した鎌倉時代
【承久の乱】武家が皇位を決める一大転機となった後鳥羽上皇の反乱
【貞永式目】明治維新まで続く武家の根本原理となった北条泰時の貞永式目
【北条政子】武家社会に生きる女性の生き方を示した尼将軍の「女の道」
【禅宗】北条時宗のゆるぎない精神を培った禅宗の教え
【元寇】蒙古の侵略に吹いた二度の神風と幕府の疲弊
【南北朝時代】皇室が二つに分かれて戦った南北朝時代はなぜ起こったか
【建武の中興】天皇親政を実現した後醍醐天皇の執念と武士たちの活躍
【楠木正成】日本人の心に根付いた楠木正成・正季兄弟の「七生報国」の精神
【神皇正統記】南朝の正統性を明らかにした北畠親房の大著『神皇正統記』
【わびさびの源流】応仁の乱に背を向けた天才・足利義政の育てた日本文化

◆第四章 信長・秀吉・家康の時代から江戸幕府の興亡へ【近世】

【戦国時代】下剋上の時代の先陣を切った北条早雲と朝廷の困窮
【織田信長】柔軟な思考と圧倒的な行動力で日本の近世を切り開いた天才武将
【豊臣秀吉】庶民から成り上がって日本を統一した政治力と老醜をさらした晩年
【朝鮮出兵】秀吉の死によって消化不良のまま終わった朝鮮の役
【徳川家康】忍耐の人に天が味方した全国統一までの道筋
【徳川幕府】二百五十年の平和を築いた長子相続というシステム
【学問尊重の時代】平和な時代がもたらした学問と文化の発展
【元禄時代】信用貨幣という考え方を提唱した経済学者荻原重秀の先見性
【享保の改革】武士を喜ばせ、町人を困らせた徳川吉宗の「享保の治」
【田沼時代】後世の評判は悪いが庶民文化を花開かせた田沼意次
【寛政の改革】清く正しすぎて息が詰まると皮肉られた松平定信の清貧の改革
【天保の改革】娯楽を規制し過ぎて庶民から嫌われた水野忠邦の改革
【尊皇攘夷論】黒船の出現に動揺する幕府と尊皇攘夷論のうねり
【安政の大獄】開国の選択は正しかったが、そのやり方に失敗した井伊直弼
【公武合体論】公武合体論を後押しした二人の名大名――島津斉彬と毛利敬親
【小御所会議】公武合体の流れを一日にして引っ繰り返した小御所会議の決定
【鳥羽・伏見の戦い】幕府軍を意気消沈させた官軍の象徴「錦の御旗」の威光

◆第五章 新しい日本の創生と欧米列強の圧力【近代】

【五箇条の御誓文】「復古」と「維新」の二つの実現を目指した明治維新
【岩倉使節団】富国強兵と殖産興業――欧米視察で見えてきた近代日本の進む道
【征韓論】維新の功労者・大西郷の説得力と悲劇的な最期
【憲法制定】不平等条約を改正するためには何が必要かと考えた伊藤博文
【教育勅語】明治天皇の指示によって定められた「教育勅語」の普遍性
【渋沢栄一】私利のためではなく国のために生きた資本主義の父
【三国干渉】日清戦争勝利の喜びに冷水を浴びせかけられた三国干渉の屈辱
【日露戦争】五百年に一度の大事件だった日露戦争での日本の勝利
【日英同盟】「高貴ある独立」を貫いていたイギリスが日本と同盟を結んだ理由
【韓国併合】反対論の強かった韓国併合が実行されたのはなぜか
【大正デモクラシー】自由な時代の空気を一変させた関東大震災と社会主義
【第一次世界大戦】世界五大国にのし上がった日本に対するアメリカの警戒心
【ヴェルサイユ条約】日本の人種差別撤廃の提案を一蹴したアメリカの本心
【軍縮の時代】日本潰しの舞台となった軍縮会議とパリ不戦条約
【世界大恐慌】アメリカの保護主義政策が引き金となった大恐慌
【社会主義】共産主義運動の激化を見越して制定された治安維持法
【五・一五事件】軍隊に入り込んだ社会主義思想と政党政治の堕落
【二・二六事件】青年将校たちの反乱を瞬時に終わらせた昭和天皇の一言
【軍部大臣現役武官制】軍部の独走を許した軍部大臣現役武官制の復活
【満洲事変】「王道楽土」をスローガンにアジアで最も栄えた満洲国
【支那事変】満洲をめぐって勃発した支那事変とノモンハン事件
【近衛内閣】昭和史最大の謎、近衛内閣はなぜ支那事変を継続したのか
【ハル・ノート】東條英機の和平交渉とアメリカの最後通牒
【歴史のイフ】日本が対米戦争に負けなかったかもしれない三つの可能性

◆第六章 日本の底力を見せた戦後の復興【現代】

【ポツダム宣言】ソ連の仲介を期待したために遅れたポツダム宣言の受諾
【日本国憲法】現在の日本国憲法が占領軍による占領基本法であるという理由
【東京裁判】有罪という結論ありきで行われた東京裁判とA級戦犯の真実
【朝鮮戦争】日本の独立を後押しした共産主義国への認識の変化
【マッカーサー証言】「日本の戦争は自衛のためだった」と認めたマッカーサー
【サンフランシスコ講和条約】外務省の第十一条解釈変更が生んだ靖国問題
【エネルギー問題】今も昔も〝エネルギー〟が日本の生命線を握っている


[PR]

# by seikouudokunohito | 2017-10-04 07:54 | 書評 歴史 | Comments(0)

国民の芸術   

2017年 09月 15日

国民の芸術/田中英道/産経新聞社/2002

つくる会、3部作のうちの一冊。国民の歴史、国民の教育ばかりが目立った印象がある。
私は十数年前にこの本を書店で手に取り、買うべき本かどうか品定めした。当時は買わず、古書で1円のものを購入した。
この十数年間、政治や歴史について考える機会が増え、改めて学生時代に学んだことについて学び直し、最近、この本を図書館で借りて読み、所蔵すべき本であるとの結論に達した。
十数年前は買わないと決断したのに、なぜ今になって購入するのか?
当時は仕事に忙しく落ち着いて考える時間がなかった。今は、見出しを見ただけで、そういう見方が必要だ、子孫に語り継ぐべきだと思うようになった。
私は、この本を通じて、自分の変化に驚いている。
ものの見方は、すべてに通じることである。書評での評価は今一つ芳しくないが、この本は、深く考える人には著者の意図が受入れられるのではないか。
この本の凄さは、年輪を刻まないとわからない、そう私は思っている。
[PR]

# by seikouudokunohito | 2017-09-15 06:57 | 書評 建築・美術 | Comments(0)